Q&A

合併など会社統合をする場合、就業規則の見直しはどのタイミングで行うべき?

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 弊社は複数の法人からなるグループ法人ですが、この度、経営効率の向上を目的として、グループ本社がいくつかの事業子会社を吸収合併する予定です。その際、当時会社で労働条件を統一させる必要があるのですが、就業規則の見直し・改定は合併手続きのどのタイミングで行えばよいでしょうか?

【回答】合併前に見直しすることをおすすめします

 合併や事業譲渡など企業統合をする際は、事前に就業規則の見直しをする方が効率的です。

新型コロナの影響や原料高の高騰などにより、合併や事業譲渡等の企業統合が増えています。複数の企業を統合する場合、各企業の労働条件も統一する必要がありますが、このとき問題となるのが労働条件の不利益変更です。

ご存知の通り現在の労働法制度上、労働条件の不利益変更は、労働者の個別の同意がない限り、原則として認められません。

ただ、統合前は従業員も自分が所属する企業の状況に危機感があるため、同意が得られやすくなります。また、統合前は各企業に統合の必要性があるため合理性が認められやすく、従業員の同意が得られない場合でも、就業規則による不利益変更が認められる可能性が高くなります。

以上から、労働条件の変更は、合併前に行うのがおすすめです。

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