2022年10月からマイナ保険証を利用した場合の医療費が改定されました。
どのように変わったのか、マイナ保険証のメリットなどとともに解説します。
2022年10月よりマイナ保険証利用で医療費が少しお得に!!
マイナンバーカードは、マイナポータルから申し込みをすると健康保険証として使用することができます。
この健康保険証と一体化させたマイナンバーカードのことを、「マイナ保険証」といいます。
2022年4月から、マイナ保険証の利用が可能な医療機関でマイナ保険証を使って受診すると、従来の健康保険被保険者証(※以下、従来の保険証)を使用するよりも初診料が高くかかっていたことが問題視されていました。
この問題を受けて、2022年10月以降は初診料報酬が改定されます。
2022年10月からのマイナ保険証と従来の保険証利用における医療費加算について
2022年4月~2022年9月の期間、マイナ保険証利用申込後にマイナ保険証利用可能の医療機関をマイナ保険証で受診すると、初診料として21円(患者3割負担の場合)が加算されていました。
従来の保険証を利用していた場合の負担額は、9円でした。
つまり21円-9円=12円多く自己負担が発生していたのです。
これは、マイナ保険証のカード読取機導入等のために費用負担が発生していたためです。
しかし2022年10月からは、上記のとおり、マイナ保険証を使用した方が、従来の保険証よりも初診料が安くなります。
マイナンバーカードの普及率とメリット
マイナンバーカードの交付状況は令和4年8月末時点で47.4%となっています。
数字からみると国民の2人にひとりはマイナンバーカードをもっていることになり、わたくしたちの日常の生活でも少しずつ利用のメリットを実感できるようになりました。
マイナ保険証による主なメリット
・オンラインでの行政手続きが可能
・コンビニエンスストアで住民票や印鑑証明書などの証明書取得が可能
・身分証明書としての利用可能
・電子証明書として利用可能
・ふるさと納税のワンストップ特例の申請が簡単
・健康保険の限度額適用認定証発行が不要
・新型コロナワクチン接種証明書の電子交付にも利用可能
今後のマイナ保険証に関する利便性
2023年4月から、医療機関・薬局のオンライン資格確認について導入の義務化が閣議決定されました。
そのため、ますますマイナ保険証利用の促進が図られるよう整備が進められていきます。
マイナポイント第2弾のカード申請期限も2022年9月末までだったものが2022年12月末まで延長されましたので、マイナンバーカードをまだ作成されてない方は申請方法をご確認のうえ、申請されてみてはいかがでしょうか。